miyashi.app

9/18

2022

エージェントを使わずにフィリピン、オーストラリアで二カ国留学する方法①

#working holiday visa#philippine#Monol#Baguio#二カ国留学#フィリピン#オーストラリア

Overview

私は現在英語を身につけるためにフィリピンのバギオにある寮付きの英語学校に滞在しています。 
この記事ではエージェントを使わずに 2 カ国留学した手順について備忘録として書いていこうと思います。 
実は昨日フィリピンに到着したばかりなので、ああすればよかったとか後から色々でてくると思いますが、そういったことも随時書いていきます。

また、オーストラリアについては今の所ワーホリビザを発行しただけで、現地での計画は一切立てていないので、この記事ではフィリピンへの渡航に焦点をあてて書いていこうと思います。

私のステータス

  • 年齢: 31 歳 (ワーホリビザ申請当時は 30 歳)
  • 性別: 男
  • 持病: なし
  • 海外渡航歴: なし
  • コロナワクチン摂取回数: 3 回
  • 前科: なし

主な情報収集方法

  • Google

  • 日本橋夢屋 
    フィリピンの入国手続きについての新しい情報がわかりやすく記載されています。 
    ほんとは公式の情報を見たほうがいいですが、自信がなかったので重宝しました。

  • Twitter

    • リアルタイムで現地の情報が流れてくるので便利です。
  • Line オープンチャット

    • いろんな留学用チャットがあります。匿名で参加できるので人数が多い部屋に入っておくといいです。わり丁寧に説明してくれる人が多いですが、明らかにググればすぐ出てくる情報を聞くと怒られるのでやめましょう。

準備

  1. マイナンバーの取得 (1 年前) 
    これは留学のためだけではありませんが、様々な認証がスマホで簡単に行えるようになるので作って置くと便利です。 
    発行まで時間がかかるので早めに取得した方がいいです。 
    マイナンバーがあると海外でも確定申告できるようになります。

  2. コロナワクチンを 3 回打つ (1 年〜半年前) 
    フィリピンでは 3 回打ってない場合は渡航前に PCR 検査を受ける必要があります。(2022/9/16 現在) 
    私はたまたま職域摂取で 3 回打つことができました。3 回打っている場合は後述する摂取証明書だけで OK です。

  3. パスポートを取る (1 年前) 
    発行まで一ヶ月ほど時間がかかるのと、ビザ取得時に必要なのでこれも早めに取得したほうがいいです。 
    私は有効期限が 10 年のものを作りました。 
    費用は 16,000 円でした。

  4. ワーホリビザを申請する (1 年前) 
    申請方法はググれば、詳しい情報がたくさん出てくるので、注意点だけ書きます。

    • 共通

      • ビザが降りてから 1 年以内に渡航する必要があるので、退職のスケジュール等をちゃんと練った方が良さそうでした。また渡航前に住民票を抜くタイミングが年末か年始かで将来払う税金が変わるようなのでそこも要確認です。
      • 31 歳手前までにビザが降りている必要があるのですが、必要書類の準備で時間がかかるので、ギリホリしようと思ってる人も半年くらい前から準備したほうがよさそうです。
    • オーストラリア

      • 海外渡航歴があると必要な書類が増えるようです。つまりフィリピンに渡航する前にビザを申請しないと、面倒な手続きが増えるということなので、やはりワーホリビザの申請も早めに行うのがよさそうでした。 * 注意ではありませんが、ゆうちょ銀行であれば、申請に必要な英文の残高証明書を即日発行することができました。
    • カナダ

      • 申請用の Web サイトがクソ of クソ。何がどこに書いてあるのかがわからない。ログインしてもログアウト状態になったりします。(何を言っているのか ry)。 
        解決方法は、新規プライベートブラウザでサイトを開いて、Cookie 等のキャッシュを消しつつ何度もログインを試みることです。
      • 抽選はほぼ先着順で時間がある人は当選できますが、ギリホリだと年齢制限までに当選できないかもしれないので年齢制限の半年くらいから申請したほうが良さそうです。
    • イギリス

      • 抽選に当たる確率がランダムでかなり狭いのでギリギリ申請ではほぼ無理です。長いスパンで抽選に挑んだ方が良さそうです。
  5. フィリピンの学校を決める (半年前) 
    私はフィリピン留学センターというサイトを見ながら学校を決めました。 
    バギオは標高 1,500m の田舎で涼しく、治安もよく、レジャーも少なくて集中できそうだったので選びました。また値段的にもセブより安いです。 
    また、マラリアの蚊は主に標高 600m 以下にしか生息していないらしいのでマラリアのリスクが減るのもポイントです。実際に散歩してみましたが虫はほぼいないです。(参照)

    バギオでも設備と雰囲気と歴史の長さでMonolを選びました。また、バギオにはいくつか有名校がありますがその中でも値段が安そうでした。

    一人部屋か共有部屋かを選べたのですが、防犯や精神衛生上の理由から 1 人部屋を選択しました。

  6. 学校にメールして入学手続きをすすめる (半年前) 
    学校のサイトから直接メールを送りました。実はここでの対応が悪ければ他の学校にしようとは思っていましたが、普通にちゃんと対応してくれたのでキャンセルする理由が見つかりませんでした。 
    元々 8 月に入学する予定で勧めていたものをリスケしたり、授業料の支払い期日などの相談も、私の都合に合わせてくれました。 
    支払いは入学予定日の 1 ヶ月前にすることにしましたが、在籍枠はとっておいてくれることになりました。

    授業料についてはエージェントを通さなければ安くなるかと期待しましたが、フィリピン留学センターに記載の値段と同じくらいでした。

  7. 仕事をやめる旨を伝える (半年前) 
    入学の日程が決まり次第、退職の旨を職場に伝えました。 
    やりたい仕事が残っていたのと、できるだけ軍資金も必要だったので出発日に近い日程が退職日になるようにしました。 
    退職後に保険証などを返却する必要があるので出発前に 1 週間前に設定しました。

  8. 航空券を取る (3 ヶ月前) 
    セブパシフィックという LCC を選びました。 
    円安情勢の中、往復分のチケットで約 60,000 円程度でした。 
    また予約する時期によっては値段もかわりますが、チケットが取れないこともあると思うので早めに取りました。

    フィリピンの入国ルールとして 30 日以内発の出国用チケットを提示する必要がありますが、 
    私は購入した帰国用チケットを TravelFund というセブパシフィック特有の通貨に変更して、後日オーストラリアに向かう便の費用に当てることにしました。 
    チケットを TravelFund に変更するときにも 100%帰ってくることはなく、5000 円くらい損しました。 
    ちなみに、この出国用のチケットは日本行きのチケットでなくてもいいらしく、マレーシア行きの激安チケットを持っていっても問題ないらしいです。

  9. 渡航用ワクチンを打つ (1 ヶ月前) 
    出発日 1 ヶ月以上前に医者に相談するのがいいです。 
    というのも、狂犬病のワクチンは時間をあけて 2〜3 回打つ必要があったり、麻しん風疹のワクチンは 2 週間後に副作用がでたりするからです。 私は地元の大学病院に相談しました。

    私は 1 週間の間に以下を摂取しました。

    • 狂犬病 2 回
    • A 型肝炎
    • 腸チフス
    • 麻しん風疹
    • 破傷風

    他にも日本脳炎や B 型肝炎などの病気がありますが、バギオで英語を勉強するだけであれば感染する確率が低そうだったので打ちませんでした。 値段は以上で約 80,000 円です。

    ちなみに外を一度散歩しただけで野良犬を 2 回見たのと、外から犬の鳴き声がするので狂犬病ワクチンは必ずやっておいた方がいいと思います。

  10. コロナの摂取証明書を取得 (1 ヶ月前) 
    3 回ワクチンを打った人は入国時に提示する必要があります。 
    マイナンバーを持っていれば摂取証明書アプリで簡単に取得することができます。

  11. 学校への入学費用を払う (1 ヶ月前) 
    提示されたメトロバンクというフィリピンの銀行口座に US ドルで振り込む必要がありましたが、これが思ったよりも大変でした。(後述の Wise を使えば以下の作業は不要だったかも) 
    日本の銀行からメトロバンクの口座に直接振り込む手段がないため、日本に 2 箇所ほどあるメトロバンクの支店(東京 or 大阪)経由で振り込む必要があります。 
    支店に直接行かなくても郵送でのやりとりができるらしいですが時間がかかります。 
    私は福岡から実家に帰る途中で大阪の支店に直接立ち寄りました。

    その場で振り込み手続きを終わらせられればよかったのですが、インターネットバンキングがうまくいかなかったため、 
    後日メトロバンクの社員に電話をして、レートに合わせた日本円を教えてもらい、支店経由で目的の口座に振り込んでもらうという作業をしました。

    振り込み作業が終わったあとに、Monol にメールすると、「正式な証明書を提示してくれ」といわれたのでメトロバンクからメールで届いた振り込み詳細を転送しました。 
    その後は「決済手続きに 2 週間かかるから待ってくれ」と言われました。 
    その後 Monol からブッチされるか、かなり心配でしたが、2 週間後に晴れて正式な入学証明書が届きました。

  12. 保険に入る (1 週間前) 
    そもそも住民票が日本にあれば国民健康保険で治療費が安くなるからわざわざ保険に入らなくてもいいのでは?(のび太) 
    とも思いましたが、どうやら日本での治療に換算して算出されるため、海外の謎にバカでかい治療費をカバーしきれないとのことでした。

    どこを調べても一年分の保険の相場が 20 万円位で、安くする工夫も海外の保険に加入する等で割に合わなそうだったので、保険 times に 2 カ国留学で使える保険を問い合わせて人気 No.1 の保険を選びました。 
    保険 Times にしか相談してませんが、色々質問に答えてくれるのと、相場の料金に上乗せしているわけでもなかったので悪くはないと思います。

    一応治療費保証は 2000 万以上あったほうがいいとのことで、私は初めての海外渡航でかなりびびっているのでこの話を鵜呑みにしました 死亡時の保証についても元々いらないと思っていたのですが、どうやら死亡時には遺体引き渡し等で家族にかなりの負担を強いることになるらしく、単に家族にぼたもちが降らせるためのものというわけではなかったので含めました。

  13. Wise デビットカードを作る (1 週間前) 
    Wise とは日本円を外貨に安く変換できるサービスです。 
    他のサービスとの違いはレートの上乗せがないことで、他のサービスは相場が 1 ドル 100 円だったとしても勝手に 1 ドル 101 円として計算します。しかも別途手数料がかかります。 
    Wise の場合は手数料はかかりますが、上乗せレートがありません。

    ちょうど出発の 1 週間前くらいに申し込みましたが、マイナンバーカードによってすぐに申し込み手続きができました。 
    海外からの特急配送ですぐに届きましたが、特急配送はお金がかかるので余裕を持って 1 ヶ月前には取得したほうが良さそうです。

    届いたデビットカードをアクティベートするには、以下の方法が必要があるのですが、

    • デビットカードを使って暗証番号を用いて決済する
    • デビットカードを使って ATM からお金を引き出す 
      コンビニや薬局で決済や引き出しを試してもうまくいきませんでした。最終的にはイオン銀行の ATM で引き出すことでようやくアクティベートできました。(参照)

    ちなみにこのカードを使ってバギオでセブンイレブンで決済しようとしてもクレカ払い自体ができませんでした。フィリピンはまだまだ現金社会なので、ATM でデビットカードを使って現金を引き出すために使うことしかできなそうです。

  14. Sim を買う (1 週間前) 
    ネットで Flexiroam の Sim を買いました。世界中でどこいてもチャージすれば使えるというので便利だと思いましたが、 プランを有効化するために wifi が必要だったり、電話番号がついてないため FoodPanda の登録もできないのでやっぱり不便だと思いはじめました。 
    実際に空港で出迎えの人に連絡をとろうと思ったのにすぐにアクティベートできずに、職員さんに WIFI を聞くことになりました。 
    ターミナル 3 で飛んでいるOHPという SSID を教えてもらって通信することができました。

  15. 住民票を抜く 
    実はわたしは住民票を実家に置いており抜いていません。理由はインターネットバンキングができなくなったり、積立 nisa を止める必要があったり、またマイナンバーカードも無効になるからです。 
    逆に住民票を抜くと、国民健康保険やの 1/1 前に抜くのであれば、住民税がかからなくなったりします。

    年金の支払いも特例制度で免除申請していますが、将来的には追納する予定です。

  16. One Health Pass やオンラインチェックイン (3 日前) 
    One Health Pass の回答や飛行機のオンラインチェックインができるようになっているのでやっておきます。 
    私はオンラインチェックインをし忘れていたので、3 時間前には空港に到着して通常のチェックインをしました。

  17. 各種チケットや入学書を印刷しておく (3 日前) 
    各種証明書について、印刷されていないと信用してくれないケースがあるみたいです。 
    そうでなくても、入国でスマホの操作でテンパることもなくなります。 
    私は入国で必要であろう情報はすべて印刷ましたが、全部役に立ちました。

緊急事態対策

私はびびりなので、デビットカードやスマホが盗まれたときの緊急事態のために以下のような工夫をしました。

デビットカードを盗まれたときのために

  • カードの止める方法を知っておく
  • 予備のカードを用意しておく

iPhone を無くしたときのために

  • 「iPhone を探す」機能を ON にして、Web 上で位置がわかるようにしておく。(参照)
  • iPhone を遠隔でロックする方法を知っておく(参照)

全部無くしたときのために

  • 靴の中に以下を忍ばせておく

    • 現金]万円
    • 大使館の連絡先情報
    • カード会社の連絡先情報
    • 保険の情報
    • 予備のデビットカード
    • パスポートのコピー
    • パスポート用の顔写真
  • PC 一台あればインターネットバンキングできる状態にしておく

    • インターネットバンキングのログイン方法を SMS など SIM に依存する認証方法はやめて、メールを使った 2 段階認証に変更しました。 これによりネットカフェや他人のパソコンでお金が操作できるようになります。
  • 1password に Web からログインできるような状態にする 
    セキュアキーは長くて覚えられないので、簡単にログインできるメールアカウントを用意してそこに送信しておきました。

    大事な情報を、入れ墨の柄の中に仕込んでおくという手をつかってる人もいるみたいです。 ただ、その人はヤケドしたときに情報を引き出せなくなってたので注意が必要です。

防犯対策

スリ

フィリピンでは普通のスリだけでなく、大勢のストリートチルドレンによってたかられてスられることがあるみたいです。 問題はその子供に手を出すと捕まったり後ろから黒幕がでてきたりするとのことだったので、 服の中に収めたバックを力いっぱい抱きしめて逃走すればいいという結論に至りました。 
私は PC が一番貴重なので、PC が入るサイズの薄いバッグを用意しました。

スーツケースはあからさまに旅行者でいろんな人に声をかけられてしまうらしいので、大きなリュックを持っていきました。 
大きなリュックには盗まれても大きな問題が無いものだけを入れており、大事なものはすべてお腹のナップサックに入れてます。 
さらにナップサックの上からジャージを着ています。

詐欺

私の詐欺対策のルールとして、向こうから声をかけてきた人間は信用しない。 
人からもらった食べ物は食べない。 
人に尋ねるときは職員や警備員ぽい人に尋ねるというものがあります。

ちなみに元々目をつけられないために、地味な帽子をしたり AppleWatch を袖で隠したりしてますが、普通に「日本人?」と声をかけられました。

持ち物

「海外留学 持ち物」でググって必要そうなものを持っていきました。 
フィリピンでは日本と同じコンセントのタイプと聞いていましたが、私の寮は UK のタイプだったので変換アダプタはあったほうがいいです。

そもそもエージェントを使わないメリットはあるのか

正直金銭的なメリットはほぼありませんでした。 
今回の留学はフィリピンの分だけでも保険や渡航用ワクチン含めて円安相場で 110 万くらいかかります。

むしろ以下のようなデメリットがあります。

  • 基本的に頼れる相談相手がいない
  • 海外送金を自分でやるのが大変
  • 航空券の手配がちょっと大変
  • 語学学校とのやり取りは英語だし、詐欺なども不安

以上から、次フィリピンに行くときはエージェント使えばいいかなと思ってます。

ただ、ラインオープンチャット等を眺めていると「エージェントが契約した途端にサポートが薄くなった」などの口コミが多くありますし、 結局現地で頼れるのは自分と大使館くらいなので自分の力で手配したのはいい経験だったと思います。